『トニカクカワイイ』と思うようになったらそれはもう【恋のうた(feat.由崎司)】
©畑健二郎・小学館/トニカクカワイイ製作委員会
ボカロっぽいな、と思ったら、仮歌をボカロに歌わせてたそうで。
そして映像は2分割画面とか、途中リズムに合わせて踊ってるところとか、それぞれどっかで見たような、、、。
というような手法を使った演出がデジャブで若干気になるところではあるんですが、
曲は、アニソンとしては斬新。
タイトルが尺の2/3ほど過ぎてから出るところもあんまりないパターンで面白いしね。
和風アレンジだったり、途中から高速で歌ったり、間奏の未来的な廃墟感のあるアレンジとか。
ボカロだったらこういうことは、前からやってるわけですけど。
アニメのオープニング曲では、こういうのはなかったんじゃないでしょうか。
その辺も、やっぱどうしてもボカロっぽく感じる所以なわけですな。
本編の話的には、これはネタバレでもいいと思うけど、さくっと結婚しちゃうっていうのが面白い。
ウブな二人の結婚生活って話自体はいっぱいあるんだけど、この躊躇なく結婚しちゃう思いっきりの良さというか何も考えてない感は凄い。
その後はひたすらイチャラブですわ。まったくなんて羨ましい……。
で、ただ、このタイトルの「トニカクカワイイ」っていうのが素直に納得できるかっていうと、、、。
ヒロインの由崎 司(ゆざき つかさ)のキャラクターデザイン、原作の畑健二郎の絵は、いまの文脈的には、とにかく可愛いのかっていうと、若干微妙ではある。
でも主人公の由崎 星空(ゆざき なさ)がそう思い込んでるってところがいい。そこがナサの可愛いところですよ。
視聴者としては、ナサみたいな一発瞬間一目惚れはあんまりしないでしょうけど。
でも、だんだんと司が照れるところとか、微妙な可愛さがクセになってきたあげぐとして、トニカクカワイイのですよ。若干不穏なところも含めて。
司は、「お嫁さん」として、かなりスバラシイのですよ。
とにかくこの作品が気に入ったら、トニカクカワイイと言い切るしかない!
そんなちょっと思わず意地を張ってしまうような不思議なクセのある作品です。
ということでエンディング曲についても書きました。
最初はオープニング曲の斬新さに注目したんですけど、何回も聴いてるとエンディング曲が実に和んで良いのですわ。
●主題歌DATA
オープニング曲
『恋のうた(feat.由崎司)』Yunomi
作詞・作曲・編曲:Yunomi
オープニングアニメーション
絵コンテ・演出:北井嘉樹
作画監督:佐々木政勝
原画:アルベルト・キエ、平田賢一、三橋美枝子、飯山菜保子、戸叶恵利、久松沙希、堀江由実
動画検査:鈴木三音子
色指定検査:歌川律子
●テレビアニメ『トニカクカワイイ』DATA
2020年10月~12月
アニメーション制作:Seven Arcs