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『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』アニソン界の大型新人!!!『ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花』

 ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花 (期間生産限定アニメ盤)

 ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花

 

その曲を歌っているボーカリストはいったい誰なのか?

 

なんの事前情報もなく初めて聴く曲なのに、あ、あの人だ!とわかってしまう。そんな特徴を持ったボーカリストがいる。

 

声、歌唱法、こんな感じの曲を歌うというイメージまでもが多くのリスナーの脳に固定化されている。多くのヒットを飛ばしてきたボーカリスト。


鈴木雅之は、そんなボーカリストの一人である。


洒落た大人の恋愛を歌う。そんなイメージ。なんならラブソングの帝王なんていう二つ名もある。

 

 

さて、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』。

漫画原作はかなり抱腹絶倒のラブコメ。ラブコメディといえばラブコメディだが、かなりギャグ色の強いコメディ。
にして青春物。である。


そんな原作をアニメ化するにあたって、どんな主題歌が適しているのか?

 

普通に考えれば女性ボーカルでヒロインの心情を歌うとか。あるいはそれを声優が歌うとか。

それともそのままコメディタッチな曲にするか。

 

それを逆手に取るというか、意外性を出す方向もある。これまでも大物演歌歌手が子供向けアニメの主題歌を歌ったことが複数ある。あの大物が、アニメの曲、それも従来のイメージをくつがえす楽曲で。という意表を突く作戦。


だが、この鈴木雅之の起用は、鈴木雅之のイメージをそのまま持ってきて、原作のラブコメというかギャグ漫画のイメージの方を覆すというか、原作読んでない人にも、これはガチ本気なんだ、クオリティ高いんだぞ、というのを斜め上から援護射撃してる。

 

 

曲そのものに意外性はない。鈴木雅之そのまんま。鈴木雅之の新曲としてなんの違和感もない。歌詞もメロディもアレンジも、ただただ、もう鈴木雅之そのままである。それでいてLOVE IS WERというこの曲のテーマ、これがしっかり作品に沿ってる。とってつけたようなタイアップじゃないのだ。

 

ただもう鈴木雅之がアニメソングを歌うということを高い品質のものとして出す。それを全力でやりきっている。なんせ鈴木雅之である。余計なことはせんでいい。

 

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これがもしシリアスな恋愛ものアニメだったら、おそらく、悪くはないんだけど、なんで鈴木雅之使うの?ってな感じになっただろう。

やっぱ『かぐや様』だからこその「アニソン界の大型新人」というキャッチフレーズの出落ち感なのである。

 

「かぐや様」なぜ、“ラブソングの王様”鈴木雅之が主題歌!? アニプレックス・石川プロデューサーに聞いてみた | アニメ!アニメ!

 

 

なお、ゲストボーカルの伊原六花は、あの「バブリーダンス」の登美丘高等学校ダンス部元キャプテンである。このチョイスもなんかちょっと感慨深いものがあるなぁ。

 

オープニングアニメーションのセンスも素晴らしい。恋愛を戦に例えて、先に告った方が負けっていう考えは、そりゃバカバカしく間違ってるとちゃんと正しく伝えているよね。

 

ほんっと主人公である2人、四宮 かぐや(しのみや かぐや)も、白銀 御行(しろがね みゆき)も、まったく「お可愛いこと…」である。

 

曲だけ聞くといかにも鈴木雅之のラブソングなのだが、このオープニングアニメーションを見ると、やっぱり、クスっと笑える、この組み合わせ。デザインのかっこよさと2人がやってることのウブさ、愚かさが面白くて、クセになってしまうのである。

 

●主題歌DATA

オープニング曲

ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花鈴木雅之

作詞・作曲:水野良樹、編曲:本間昭光

オープニングアニメーション

ディレクター:平山瑛子
VFX:原田祥子、高橋貴也
制作管理:占部雄大
スーパーバイザー:堀内 隆
オープニング制作:グラフィニカ
絵コンテ協力:畠山 守
演出:飛田 剛
作画監督:八尋裕子
原画:山崎浩平、萩原正人、西岡 忍、川﨑玲奈、柿木田隼人、蛯名秀和、有原慧悟、松田剛吏、中 拓郎、たかはしゆう、斉藤準一、徳田大
動画検査:伊藤若菜
動画:A-1 Pictures、米澤 篤、三浦琢光、旭プロダクション、RIC、セブンシーズ
色指定:ホカリカナコ
仕上検査:村上彩夏
仕上:A-1 Pictures、旭プロダクション、RIC、セブンシーズ
背景:アトリエPlatz、若林里紗
制作進行:岩永 翼

 

●テレビアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』DATA

2019年1月~3月
アニメーション制作 - A-1 Pictures